2005年 6月 12日 (日)


あれま,半年くらい前より,体重が5kg近く減ってる


勝手な思い込みなんだけど

化学治療により体重は減っているはずが

飲んでいたステロイド剤:プレドニンの

浮腫んだり,脂肪沈着という効果(副作用)が

減った分をカバーしていたところ

ステロイド剤を飲まなくなり,効果(副作用)が

なくなってきたから,体重が減ってくるんじゃない?


お父さんとファイルをペラペラめくっていたら

一年前に撮った写真が出てきて,びっくり


ボウズ頭だし,顔もパンパン

まるで,別人


こりゃ,この間,放射線の先生に会いに行った時

「ごめんなさい,どなたかわかりません」

と,言われるはずだわ


あれから,一年経つんだ


治療を受けるようになってから,私の人生

濃いような気がする


ぎゅ〜っと濃縮で,お味も濃厚


時には,水で割ってお召し上がりくださいませ




2005年 6月 13日 (月)


「そうですか,身体が一番大切ですから」


入社一週間で退社,申し訳ありません


「実は,私の親戚が白血病だったんですよ

今では,不治の病ではありませんからね

数年前,発病した彼女も,元気にしていますよ」


うぅ,励みになります


「何か夢中になれるものを見つけられると

助けになると,主治医から聞きましたよ

病気のことを考えるな,と言っても

口で言うのは簡単ですが,なかなか難しい

どんなことでもいいんです

人を好きになるというのも,ひとつですし

スポーツでも,絵を描くことでも

何か見つけられるといいですね」


迷惑をかけっぱなしなのに

こうして,力をいただけるなんて

ありがとうございます


自分の体力,気力のなさに,がっくり

落ち込んでも,しょうがない

次にどうするか,考えなきゃ




2005年 6月 14日 (火)


☆祝 治療終了 1周年☆


ジロー君が,ケーキを買ってきてくれた


覚えていてくれたんだ,ありがとう


ごちそうさまでした




2005年 6月 16日 (木)


美容院へ行くと,先生より開口一番

「その顔は,辞めた方がいいね」


やっぱり,そう思う?


「でも,やってみてよかったでしょう?」


うん,よかった

会社に迷惑をかけてしまって申し訳ないけれど

まだ,回復していないということを実感


「まだ,部長とお話ができていないから

辞めるのは,来週になりそう」


「次,どうするの?」


「前,お世話になったところへ

できたら,戻りたいと思っているよ」


「おりちゃん,見た目も治療していたとは

わからないから,もう回復したんだって

思ってしまうかもしれないけれど

中身はまだまだ,ということを忘れないでね」


「うん, ちょっとがんばれば,できます,ではなく

余裕でこの生活をできます,というラインで

これからは,生活していくことにするよ」




2005年 6月 17日 (金)


「どうしたの?フラフラするって?」

看護師のしらりんが続けて

「先生が,気合いが足りん!だって」


それを聞いて,診察室前に響き渡る声で

ぶぁははははは


「血液検査の結果,白血球は3,500と

ちょい少なめだけど,あとは,OKだったよ」

しらりんから,そう聞くと

「それじゃ,診察を受けずに,帰ろうかな」

半分以下 冗談,半分以上 本気で返すと

「せっかく来たんだから,受けていきなよ」

ということで,診察室前で順番を待った


朝,起きた時,頭がぐわんぐわんして

洗面所へ行くのも,ハイハイしたほど


そこで,熱を計ってみたところ,36.9℃

熱じゃないんだ,どうしよう,と思ったところ

恵ちゃんに,相談メール


“病院へ行ってきなよ

先生は,何かあったらいつでもおいで

そう言っていたよ”


ということで,病院へ来たところ

血液検査の結果には,異状なし

え?じゃ,フラフラするのは,気のせい?

あ,自覚症状があるんだから

気のせいなわけないか


やっとこさ,順番が来て,笑いながら診察室へ


「脈が飛ぶこと,ある?」


うーん,あったような,なかったような


「心臓が,テケテケテケってなったことが

一回,ありました」


テケテケテケって,なに,それ?

自分に自分で心の中で,つっこみ


診察の結果

横になった時の血圧と,座った時の血圧に

差があるんだって


自律神経という体の機能を整える神経の反応が

遅くなり,姿勢を変えた時に血管の収縮が

間に合わなくて,頭にあった血液が一気に

下に流れて,くらくらしたりするらしい


予防は,ゆっくり姿勢を変えること

温度差の激しいところを行き来しないこと


「地下鉄のクーラーの下だとかに,立たないこと

それから,暑い外から,ガンガンに冷えている

喫茶店へ入り,アイスコーヒーを飲んだら,最悪」


それってさ,新しく始めようとした仕事に

近いものがあるような気が


ありがとうございました


この安心感は,なんでしょう

病院へ行ってよかったぁ



2005年 6月 18日 (土)


うさっこママからのメールを読んだ


一週間前,送ってくださっていたのに

今朝となってしまって,ごめんなさい

連絡をくださり,ありがとうございます


うさっこに救われていたのは,私でした

彼女と出会えたおかげで,病気と向き合い

治療を受ける覚悟ができ

そして、乗り切ることができました


今の私がいるのは,彼女と出会えたからなんです

うさっこ,ありがとう!!


そして,力をくれたうさっこを産み,育ててくださった

うさっこママ,パパ,ありがとうございます


これからは,うさっこのの分まで

生きていきたいと思います


ありがとうございました

お体にお気をつけて,お過ごしください


うさっこへ

出会ったのは,一年半前だったね

第一印象は,うわぁ,かわいい

うさっこが血液内科病棟に入院してから

一ヶ月くらい経ったところで,私が入院してさ

友達になろうって,部屋へ来てくれて

すごく,うれしかったよ


毎日のように,ラブレターが届いていて

正直,うらやましかったぞぉ〜


話しているうちに,ほわほわしているけれど

冷静でさ,芯は,強いんだなぁ

見習わなきゃ,って思ってた

ついでに,かわいさも分けて頂きたい・・・


検査の受け方のコツを伝授してくれて,助かったぁ

それでも,ぎゃーぎゃー騒いでいたけれど

教えてくれなかったら,もっと悲惨だったかも


タオルで作る,かわいい耳付き帽子の作り方を

教えてくれたおかげで,髪の毛が抜けるの

怖くなくなったし,早く帽子を使いたくて

まだ,抜けていないのに,被っていたりしてた


どんなことも「笑うしかないでしょ」と

何かにつけては,笑っていたよね


うさっこと話していると

怖さや不安が,なくなっていったよ


“何とかの確率が・・・だとか,書いてあるけれど

当てはまるか,当てはまらないか,どっちかじゃん”


うさっこの言葉を聞いてから,いろんな資料に

書いてある数字,あんまり気にならなくなった


後遺症が出るかもしれないのに

手術を受けることを決意した,うさっこから

希望を持って闘う強さをもらったよ


ありがとう


「泣かれても,困るっ」と,言われそうだから

代わりと言っては何だけど

泣きたくなる分,笑っていくよ



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