差別や偏見に対して調べてみたけれど

よくわからなかった



そして,病気になった,ということで

だいすきな温泉に入るのを我慢したくない



そこで

“世間の目”を実際に感じたくて

髪の毛のない頭で温泉へ行った



中途半端に髪が生えていたから

私を見た人は,病気とわかるはず



正直,怖かったけれど

頭で考えてもわからなかったから

やってみるしかない



あ,あれ?



周りの人は

私なんて関係ないように通り過ぎていく



中には,話し掛けてくださる人もみえた



“病気だから”と

意識していたのは,私だけだったのかな



だけど

ロッカーで避けられた



ものすごい目で見られた



あの目を忘れない



あの時

感じたことを忘れずにいたい



あなたにも,いつかわかる日がくる



あなたが,あなたの大切な人が

病気になった時

今までの生活ができなくなった時



その時

私のことを思い出してほしい



そういえば

髪の毛がなくて,病気かなって見える人が

何も気にせず温泉に入ってきたなって



病気になったからって

今までの生活ができなくなったからって

あきらめないで



私は今の姿をさらけだしていく

そうすることで“目”が変われば



いつか,逆の立場になった時

あきらめてほしくないから



いつか

今までの生活ができなくなっても

あきらめてほしくないから



あなたの道は,あなたのものだから





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