昼寝の夢― まだ 生きている


救急救命センターの入り口に 立っていた

次々と 救急車で運ばれてくる 患者さん


息を吹き返す方

懸命な治療にも関わらず 永眠される方


ある家族から 永眠された方を囲み

よくがんばったね ありがとう という言葉が聞こえてきた


遠くから 立って見てるだけだった


すると 肩をぽん と叩かれ 太い声が聞こえてきた


こうして 人はいつか 消えていくの

あなたは まだ 生きている

生きているのよ 思いっきり たのしみなさい


どかん、と衝撃が走り

気がつくと 明るいベッドの上だった


晴れた秋の お昼寝タイム







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