原点 〜はじめに 2004年 1月より〜
2003年 10月
ホジキンリンパ腫という 血液のガンが
私の体の中にあることがわかった
発病は 2002年 4月以前 と考えられている
2002年 4月に受けた 学校の健康診断
胸部レントゲン検査で すでに異状があったのだ
首にあるリンパが腫れたことにより
気管が身体の中心からずれている というもので
当時 発見されることなく 時間が過ぎていった
それまで 病気やケガとは 無縁だったためか
2003年 4月頃から 様々な自覚症状らしきものが
あったにも関わらず 放っておいた
結果 発見が遅れることとなり 病気が広がった
何も感じなかったとしても
「元気だから 大丈夫だ」とは 言い切れない
実際のところ 病気が発見される半年前
フルマラソン 42.195kmを4時間59分という
制限時間ギリギリだったが 走り切ることができた
どれだけ 走ることができても
いくら 健康に気をつけていても
たとえ よい行いをしていたとしても
病気になる時は 病気になる
明日は 我が身
過信をせず 「あれ?おかしいな?」と 感じたら
ささいなことでも 病院へ
異状がなかったら 安心でき
異状があったら 治療ができる
どうか 第二の私にならないで
私は 病気になった
でも それは 私の一部となっただけで すべてじゃない
病気になったけれど とても しあわせ
「大変だねぇ」と 言われたりするけれど
生きるに当たって 苦しさや辛さは みんな一緒だと 思うの
たまたま 病気になったけれど
病気になったからこそ
気付いたこと いっぱいある
たのしそうにしている人でも
想像もつかないような苦労をしていたり
辛いことを乗り越えていたりする
苦しみの中にいると 見えないけれど
ちょっと 離れて見てみると
いろんな人がいることに気付く
自分ばかりが 辛いわけではない
乗り越えられない壁はない
神様は その人が乗り越えられないような壁はつくらない
乗り越えられる壁しか つくらないんだよ
だから 乗り越えられない壁は ないの
同情やなぐさめは いらなから
受け入れてくださる 心がほしい
たまたま 病気に勝って 生きられたとしても
社会や人の心に 負けてしまうなんて 悲しく つらいこと
残念なことに この世の中には
いろいろな差別や偏見がある
同じ人なのだから わかりあえることは できるはず
隣の人は 自分と違っていて 当たり前
違いは ひとりひとりの個性であって
とても すてきなこと
隣の人と自分は ただ 違うだけ
ただ それだけのこと
病気や障害のある人たちが 何かをすると
感動させられると 人は言う
それは 病気や障害があるからでは ない
一生懸命だから 光っている
生きる力が ものすごくて 必死に闘っているから
命がけで
あなたは 命がけで 闘ったことが ありますか?
人は ひとりで生きていくことは できないんだよ
命は 自分だけのものじゃないんだよ
たくさんの偶然が重なって
たまたま 私たち こうして ここにいる
今 ここにいられることに 感謝
すると 不思議と やさしくなれる
やさしさが広がって 平和な世界になることを 願います
そして もし よかったら
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25 Jun, 2004
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