忘れる日



電車に乗っている時

車を運転している時

街を歩いている時



治療の日々を

思い出す





もう,この階段を上ることは

ないのかもしれない



この道を通ることは

ないのかもしれない



この景色を

見ることはないかもしれない





当たり前だったこと

当たり前と思っていたこと

当たり前に思えない





明日はくるのかも

わからない



目をつぶって

眠ったら

もう,目は覚めないかもしれない





こう思って過ごした時間を

忘れたくない



この感覚を

失いたくない





病気になったことは

今まで生きてきた中で

いちばん

よかったこと





この病気になりたくても

なれない



病気になれたことを

感謝しよう








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